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2019 年度 実績報告書

生命維持機能を持つOrgan-on-chip型Living Machineの創成(国際共同研究強化)

研究課題

研究課題/領域番号 16KK0147
研究機関信州大学

研究代表者

秋山 佳丈  信州大学, 学術研究院繊維学系, 准教授 (80585878)

研究期間 (年度) 2017 – 2019
キーワードバイオハイブリッド / マイクロフルイディクス / MEMS
研究実績の概要

本研究では,生体と機械を融合させたバイオハイブリッドによる生きている機械”Living Machine”の創成を目指している.この実現には,融合された生体組織を活かすための環境を維持することが重要となる.これまでに,筋細胞をコラーゲンゲル内で培養することで得られた筋アクチュエータについて,有限要素法により拡散方程式を解くことで,内部の酸素分布を評価した.その結果,表層の100マイクロメートル程度までしか十分に供給されていないことが分かった.また,従来より行われている培養皿における静置培養に対し,マイクロ流体デバイスを用いることで酸素供給が改善されることも確認した.本年度においては,この知見を基に,サンターナ大学のL. Ricotti教授と培地循環によるスポンジスキャホールドを利用した筋細胞の3次元培養の研究を開始した.
一方で,初年度に準備した微小力測定装置を用いて,筋アクチュエータの収縮力を向上させるための電気刺激条件の検討をおこなった.また,本検討にあたり,自動で培地を交換し,さらに任意の電気パルスを与えられるシステムを構築した.このシステムにより,電気刺激パルスの与え方について検討した.合計の与えたパルス数が同じになるように,単発パルスを1秒に1回, 10連続パルスを10秒に1回,100連続パルスを100秒に1回行うという条件で刺激したところ,合計パルス数は同じでも連続して与えたほうが,筋収縮力を向上させることがわかった.また,従来報告されている電圧よりも,低い電圧の方が収縮力をより向上させることが示唆された.

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2020 2019 2018

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件) 学会発表 (3件) 図書 (1件)

  • [国際共同研究] ジョージア工科大学(米国)2018

    • 年月日
      2018-06-04 – 2018-09-02 | 2018-09-292018-12-19 | 2019-01-152019-03-22
    • 国名
      米国
    • 外国機関名
      ジョージア工科大学
    • 主な海外共同研究者名
      Shuichi Takayama
    • 部局
      Biomedical Engineering
    • 職名
      Professor
  • [雑誌論文] 筋肉で動くマイクロロボット2020

    • 著者名/発表者名
      秋山佳丈
    • 雑誌名

      電気学会論文誌E

      巻: 9 ページ: -

  • [学会発表] 骨格筋ゲルの位相をずらした収縮による 直線-回転運動変換機構の検討2020

    • 著者名/発表者名
      永井風悟, 中野翔太, 秋山佳丈
    • 学会等名
      日本機械学会 ロボティクス・メカトロニクス講演会 (Robomech2020)
  • [学会発表] 骨格筋細胞ゲルの収縮力向上に向けた電気刺激培養条件の検討2019

    • 著者名/発表者名
      永井風悟,中野翔太,瀧澤秀世,秋山佳丈
    • 学会等名
      計測自動制御学会 第20回システムインテグレーション部門講演会(SI2019)
  • [学会発表] 人工生体筋組織構築のための自動電気刺激培養システムの開発と評価2019

    • 著者名/発表者名
      中野翔太, 遠藤佑真, 瀧澤秀世, 秋山佳丈
    • 学会等名
      日本機械学会 ロボティクス・メカトロニクス講演会 (Robomech2019)
  • [図書] 生体筋によるバイオハイブリッドロボット(ロボット工学ハンドブック)2020

    • 著者名/発表者名
      秋山佳丈
    • 総ページ数
      1
    • 出版者
      コロナ社

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公開日: 2021-01-27  

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