研究課題
本研究では,研究者の提案するライトフィールド・プロジェクタをベースに,(1)物体に浸透したライトフィールドを解析し表面や内部の構造を推定すること,および,(2)時空間的に変調されたライトフィールドの構築によりシーンのデプスや反射特性を取得することを課題としている.最終年度である令和元年度は、その実現を目指して、具体的に(1)については、前年度に引き続きMITのRaskar准教授のグループと、MERLのTaguchi研究員と共同研究を行った.Raskar准教授とは、霧やもやなど透明度の低い媒質の先にあるシーンの構造を推定するため、霧やもやなどの媒質内でも透過性の高い遠赤外線による構造化光を用いた手法による解決策を考案し、実験的にその有効性を示すことに成功した。これらの成果をまとめて論文投稿した。またMERLとは、空気中から物体内部に光が入射する境界面における屈折などの影響について解析を行い、高精度な推定手法や実験による検証を行い、その成果を国際会議等に投稿し発表した。(2)については,アメリカ・ライス大学のVeeraraghavan准教授と共同して研究を行った.具体的には、TOFセンサに時空間変調を加えることでノイズに強く安定した形状計測を実現する手法を考案し、実証実験により理論通りに動作することを確認した。同時に、プロジェクタ・パターンをデプス依存に変化させる手法を考案し、これによりシーン内のデプスに依存したライトフィールドを構築することに成功した。それらの成果を論文投稿した他、特許出願を進めている。上記研究により得られた成果は、査読付き会議・論文誌への投稿を行い発表した。
すべて 2019 2018 その他
すべて 国際共同研究 (4件) 雑誌論文 (16件) (うち国際共著 1件、 査読あり 16件、 オープンアクセス 6件) 学会発表 (11件) (うち国際学会 5件) 備考 (2件)
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