ミトコンドリアは融合と分裂を繰り返すことでその形態を変化させ、様々な環境に適応している。申請者はこれまでに、マイトファジーの過程では大きなミトコンドリアから分解対象となる一部のミトコンドリアが小さくちぎり取られるようにして分裂することを明らかにしたが、その分子機構については不明であった。 本研究では、カリフォルニア工科大学の David Chan 教授との国際共同研究を行うことで、新奇ミトコンドリア分裂分子機構の解明を目指した。その結果、低酸素や鉄欠乏で誘導されるマイトファジーに必須な因子を同定した。それらはミトコンドリアが分裂する部位に集積する性質をもち、分裂にも関与していることが考えられた。
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