申請者らは転写因子を組合せて表皮細胞へのリプログラミングを行う方法を開発した。本研究では、この方法を用いて新しい生体内ダイレクトリプログラミング法の開発することを提案した。しかし新型コロナウィルス感染症の蔓延により、渡航先での研究の遂行が困難な状況になった。そのため培養細胞を用いた研究および既存データの解析へと方向転換を行った。その結果BMPシグナルを活性化してOVOL2の発現を誘導し、線維芽細胞から表皮細胞へのケミカルリプログラミングを促進できる可能性が示唆された。上述の結果は新しい生体内リプログラミング法の開発に寄与する重要な知見である。
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