ハクサイの雑種強勢の分子機構の解明を目指してエピゲノム解析を行った。全ゲノムDNAメチル化解析により、遺伝子の上流と下流200bpにDNAメチル化が見られると発現レベルが低くなることを明らかにした。転写抑制型のヒストン修飾であるH3K27me3は組織特異的な遺伝子発現制御に重要な役割を担う可能性が示された。転写活性型のヒストン修飾であるH3K4me3とH3K36me3を有する遺伝子は発現レベルが高くなる傾向が見られた。また、転写活性型のH3K4me3と転写抑制型のH3K27me3の両方の修飾を有する遺伝子を同定した。F1のヒストン修飾レベルはどちらか一方の親と近い値を示すことを明らかにした。
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