オハイオ州立大学に研究代表者が1年間滞在し、ヒト乳児由来糞便細菌叢移植gnotobiotic pigsを用いて、栄養充足群と栄養不足群におけるロタウイルス(RV)ワクチンの効果検証実験を行った。結果、食餌中のタンパク欠乏により、IL-22の低下で示される腸上皮細胞のバリア機能の破綻、及びLPS高値の示すBacteremiaがもたらされた可能性が示唆された。また、抗RV IgA抗体の産生不良や、RV抗原刺激時のT細胞IFN-γ産生能が低下していることから、ワクチン接種に対する免疫応答が阻害され、結果的にRVワクチンの効果減弱を引き起こしていることが示唆された。
|