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2020 年度 研究成果報告書

赤血球侵入型マラリア原虫の滑走運動と赤血球侵入機構(国際共同研究強化)

研究課題

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研究課題/領域番号 16KK0183
研究種目

国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)

配分区分基金
研究分野 寄生虫学(含衛生動物学)
研究機関長崎大学

研究代表者

矢幡 一英  長崎大学, 熱帯医学研究所, 助教 (40467965)

研究期間 (年度) 2017 – 2020
キーワードマラリア / メロゾイト / 赤血球侵入 / 滑走運動
研究成果の概要

マラリアは、マラリア原虫が赤血球に侵入し増殖することによって引き起こされるが、マラリア原虫の赤血球侵入機構は未だ不明な点が多い。赤血球侵入型マラリア原虫(メロゾイト)が接着した赤血球は、原虫の侵入時に著しく変形することが知られているが、この現象の重要性とメカニズムは分かっていなかった。本研究により、メロゾイトが赤血球接着前から滑走運動を行ない、滑走運動により赤血球を変形させ接着することで赤血球侵入を行なっていることを報告した。さらにメロゾイトの滑走運動は原虫内のシグナリング伝達経路により活性化されることを発見し、マラリア原虫に対するワクチンや創薬開発において新たな切り口を見つけ出す事ができた。

自由記述の分野

寄生虫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

マラリア原虫の赤血球侵入機構の解明により、マラリア原虫増殖を阻害できる具体的な標的が明らかになるため、世界中の研究者が全貌の解明を急いでいるがその機構は複雑で未だ全容が明らかになっていない。本研究で発見したマラリア原虫メロゾイトの赤血球侵入時における滑走運動は、赤血球侵入に必須な原虫分子と協調していることが推察されるため、滑走運動に注目することで新たな宿主感染現象を明らかにでき、ワクチン開発や創薬に向けた研究へと発展していくものと考えている。

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公開日: 2022-01-27  

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