筋線維組成は大きく速筋線維と遅筋線維に分類され、遅筋線維の割合が高いと持久的運動能力に、速筋線維の割合が高いと瞬発系運動能力に関連する。本研究は、日本人を対象としたゲノムワイド関連解析から筋線維組成を規定する遺伝子多型を明らかにすることである。日本人212名を対象にした筋線維組成に関連するゲノムワイド関連解析遅筋線維の割合に関連しうる一塩基多型を146個抽出した。これらの一塩基多型についてヨーロッパ人を用いて再現性試験を実施した結果、4つの遺伝子座から16個の多型が遅筋線維の割合に関連することが明らかになった。今後は遅筋に関連する遺伝子の発現プロファイルについても検討する必要がある。
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