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2019 年度 研究成果報告書

内在性遺伝子イントロンへのmiRNA配列挿入による、新規遺伝子治療法開発(国際共同研究強化)

研究課題

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研究課題/領域番号 16KK0189
研究種目

国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)

配分区分基金
研究分野 実験動物学
研究機関東海大学

研究代表者

大塚 正人  東海大学, 医学部, 教授 (90372945)

研究期間 (年度) 2017 – 2019
キーワード人工miRNA / 遺伝子治療 / ハイドロダイナミクス法 / ゲノム編集 / イントロン
研究成果の概要

本研究では、「内在性遺伝子イントロンへ人工miRNA配列を挿入する独自のノックダウン法の、生活習慣病治療への応用」を目指し、1)ハイドロダイナミクス法を用いた肝臓への遺伝子デリバリー技術の確立と最適化、及び2)糖尿病関連遺伝子のノックダウンによる耐糖能の解析、を行った。その結果、1)CRISPR試薬はプラスミドよりRNPの状態で導入した方がゲノム編集効率が良いが、肝臓ではHDR修復効率が極めて低いことが示唆された。また、2)独自のノックダウン手法を用いて肝臓での標的遺伝子抑制に成功した。その予備的な解析結果から、作製したノックダウンマウスが新たな耐糖能異常モデル動物となる可能性が期待された。

自由記述の分野

遺伝子工学・発生工学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、ゲノムDNAの中で通常はあまり使われない領域を人為的に改変することで、疾患に関与する遺伝子の発現をコントロールすると言う新しい方法論を提案するものである。今回、本手法を用いて糖尿病関連遺伝子の肝臓における発現を抑制できることを示し、この独自のコンセプトの実証に成功した。将来的に、本手法の各種生活習慣病治療への応用を目指していきたい。
また、遺伝子治療を考える上で、成体臓器へ目的の試薬を効率良く核酸を送達する方法の改善は重要な課題であるが、今回、ハイドロダイナミクス法を用いたゲノム編集試薬の肝臓への効率の良い送達条件を見出した。遺伝子治療研究に有用な情報を提供できたと言える。

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公開日: 2021-02-19  

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