研究課題/領域番号 |
16KK0194
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構本部(総合研究センター) |
研究代表者 |
今井 志乃ぶ 独立行政法人国立病院機構本部(総合研究センター), 診療情報分析部, 主任研究員 (50608750)
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研究期間 (年度) |
2016 – 2018
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キーワード | 医薬品政策 / 後発医薬品 / 先発医薬品 / スウェーデン / 新薬へのスイッチ現象 |
研究実績の概要 |
我々は、GE推進策によって医薬品費抑制に一定の効果を得たスウェーデンとGE推進策が難航中の日本の医薬品使用状況について降圧剤を代表に比較し、スイッチ現象を明らかにしてきた。スウェーデンの医薬品データは、患者の99.9%をカバーし、薬局が国営であった経緯から、現在も国の機関で一元管理されている。GEに関連した研究も、これを活用し、数種の薬効群で試みられている。基課題では、これまでの1つの薬効群では検証が不十分であることを認識し、数種の薬効群で同じ現象を検証すべく、日本国内のデータを分析する。しかし、研究資源の制約から、他国と直接データを比較する計画は含んでいなかった。 本課題では、基課題を発展させ、スウェーデンの数種の医薬品群のデータと直接比較を行い、医薬品政策の違いがスイッチ現象を引き起こす実態を明らかとすることを目的とする。 平成29年2月より、研究代表者の今井が、スウェーデンに渡航し、Gothenburg大学の客員研究員となった。Dr. Karolinaと数回にわたるミーティングを開き、①これまで分析を進めてきた降圧剤の論文作成について、②新規プロジェクトで比較すべき医薬品群について、検討した。医薬品群の候補として、糖尿病治療薬、精神神経系薬剤、胃潰瘍薬、高脂血症薬を挙げた。Dr. Karolinaの過去の研究成果を考慮し、スウェーデン、日本のどちらも使用量が増加している、精神神経系薬剤の中から、薬効群をさらに絞ることを決定した。 平成29年度の8月まで、引き続き客員研究員として活動を行った。①の降圧剤の論文については、海外誌のHealth Policy and Technologyに投稿した。精神神経系薬剤のデータを両国から入手し、分析にあたった。 平成30年4月に投稿論文が受理された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
投稿した論文が海外誌に受理された。 精神神経系薬剤のスウェーデンの使用データ、日本の販売データを入手し、分析を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
精神神経系薬剤については、日本の販売データ単独で分析を進めることとした。これは、スウェーデンのデータはすでに多くの報告があり、スウェーデン以外の国を含めて、過去の論文との比較を論じる為である。また、スウェーデンの使用データについては、過去に分析されていないテーマを検討することとした。
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