医療資源の消費を最小限に抑え、医療から得る利益を最大化する努力は、多くの国のヘルスシステムにおいて重要となっている。スウェーデンでは完全な代替調剤の導入で、患者負担の減少を示している。一方、厚生労働省は、2012年までにGEシェアを30%とした目標を達成できずその見直しを行った。新たな政策で、2018年までに60%以上を目標とした。しかし、GEのある先発医薬品が全てGEに切り替わっても医薬品費の減少に貢献するかどうか疑問視する報告も見られる。 本課題では、スウェーデンの数種の医薬品群のデータと直接比較を行い、医薬品政策の違いがスイッチ現象を引き起こす実態を明らかとすることを目的とした。
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