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2016 年度 実施状況報告書

グルタミン代謝を介した肥満-NASH/HCC制御機構とその臨床応用(国際共同研究強化)

研究課題

研究課題/領域番号 16KK0197
研究機関千葉大学

研究代表者

鈴木 佐和子  千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (60400892)

研究期間 (年度) 2016 – 2017
キーワードグルタミン代謝 / 生活習慣病 / 肝癌 / 統合解析
研究実績の概要

本国際共同研究の目的は、Glutaminase2 (GLS2)を介したグルタミン代謝の破綻が、生活習慣病や肝癌発症に関わるといった新知見を更に発展させて、その詳細な分子機序解明を検証することである。本年度は国際共同研究遂行のために必要な国内での研究(動物実験)の仕上げと、研究代表者が渡米中のマウス飼育を依頼するテクニカルスタッフのトレーニング、細胞管理のため専用液体窒素タンクの購入、千葉大学研究グループ内および事務・会計係をはじめとした各部門と連絡・認識の共有、国際共同研究のコミュニケーションインフラのためのネット環境の整備を行い、適切かつ迅速に研究が遂行できるように環境を整えた。そして研究代表者自身のビザ申請などの渡航準備を終え、現在、米国コロンビア大学 Biological Science研究室に渡米中である。渡米前に使用予定の研究マテリアルに加えて、渡米後すぐに研究に着手できるように、研究に必要な各種遺伝子のprimer set・vector・試薬など計画的に購入し送付した。渡米先のapartmentは共同研究者のPrives教授が大学の近くに確保くださり、生活・研究環境調整のための時間を大幅に短縮することが可能であった。渡米後、Prives教授と直接議論を重ね、より具体的な研究計画の作成に取り組み、実験手法を学び、In vitroのメタボローム解析とRNAシークエンスによるゲノムワイド解析の統合融合解析にとりかかった。またPrives教授の主催する様々な合同研究会を通じて第一線で活躍する多分野の研究者と研究ネットワークを構築し、まさにグローバルな視野で本研究を見直すことが出来た。渡米し短期間ではあるがこうした研究ネットワークを通じて、本研究は順調に進展しており、GLS2を介したグルタミン代謝の生活習慣病と発癌における分子病態解析につながる興味深い結果が得られている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

順調に国内での研究環境を整え、本年度内に渡米し共同研究に本格的に着手することが出来た。共同研究者であるp53分野の先駆者・エキスパートであるCarol Prives教授の意見やそのネットワークによりこれまで多くの疑問が残っていた分子病態の解明に向けて、重要な結果が得られつつある。共同で論文執筆も開始しており、本研究はおおむね順調に進展しているといえる。

今後の研究の推進方策

本来の共同研究の目的であったIn vitroのメタボローム解析・Flux解析による動的代謝解析とRNAシークエンスによるゲノムワイド解析の統合融合解析、論文執筆を軸とした研究の遂行を行う。更に渡米後明らかとなった新たな仮説の実証に挑戦し、真の分子病態解明を目指す。グローバルサイエンスの様子を的確に把握し、共同研究者との数々の議論を通じて本研究を更に推進していく。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2017

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] The RB-IL-6 axis controls self-renewal and endocrine therapy resistance by fine-tuning mitochondrial activity.2017

    • 著者名/発表者名
      Kitajima S, Yoshida A, Kohno S, Li F, Suzuki S, Nagatani N, Nishimoto Y, Nishimoto Y, Sasaki N, Muranaka H, Wan Y, Nishiuchi T, Suzuki Y, Tominaga K, Gotoh N, Suzuki M, Ewen M, Baebie D, Hirose O, Tanaka T.
    • 雑誌名

      Oncogene

      巻: impress ページ: impress

    • 査読あり
  • [雑誌論文] MicroRNA-140 mediates RB tumor suppressor function to control stem cell-like activity through interleukin-62017

    • 著者名/発表者名
      Yoshida A, Kitajima S, Li F, Cheng C, Takegami Y, Hayashi N, Nishimoto Y, Nagatani N, Kohno S, Muranaka S, Nishiuchi T, Suzuki S, Nakao S, Tanaka T, Hirose O, and Takahashi C.
    • 雑誌名

      Oncotarget

      巻: 8 ページ: 13872-85

    • DOI

      10.18632/oncotarget.14681.

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [図書] 内分泌性高血圧疾患診療マニュアル 改訂第二版2017

    • 著者名/発表者名
      鈴木佐和子、横手幸太郎
    • 総ページ数
      印刷中
    • 出版者
      診断と治療社
  • [図書] 細胞2017

    • 著者名/発表者名
      中山哲俊、鈴木佐和子、田中知明
    • 総ページ数
      印刷中
    • 出版者
      (株)ニューサイエンス社

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公開日: 2018-01-16  

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