先行研究により,赤血球が脂質代謝に強く関わっていることが示唆されたが,その程度やメカニズムは明らかになっていなかったため,そこで本研究では,2017年9月21日~2018年9月26日まで,オーストラリア Baker Heart and Diabetes 研究所のDmitri Sviridovの研究室にて国際共同研究を行った.結果,赤血球が血漿中に多量のコレステロールを能動的に放出していること,コレステロールの逆輸送に関わっていること,脂質トランスポーターの関与が強く示唆されることなどを発見した.また,本研究を通じて,米国国立衛生研究所のAlan T. Remaley氏とも共同研究を開始した.
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