本研究では、がんの内用放射線治療薬[131I]MIBGの治療効果向上を目指し、[131I]MIBGの治療効果予測法と、[131I]MIBGのがん細胞外排泄阻害剤の併用投与によるがん治療効果増強法の開発を目的とした。米国内研究施設との共同研究により、[131I]MIBGの治療対象であるヒト由来神経芽細胞腫細胞株SK-N-SHにおいて、[131I]MIBGはSK-N-SHに発現する排泄型薬物トランスポータMRP1と4からがん細胞外に排泄されていた。また、MRP特異的阻害剤MK-571やprobenecidを使用し、[131I]MIBGをがん細胞内に多く滞留させるがん治療効果増強法を開発できた。
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