本研究ではタンパク質eEF1BδLの核内機能を分子レベルで明らかにすることで、eEF1BδL欠損によるてんかん様発作が何故起こるのかを明らかにすることを目的としている。そのために核内タンパク質を専門とする海外研究機関に渡航し、主に以下の成果が得られた。1)eEF1複合体を構成する全ての因子が細胞質と核の両方に存在することがわかった。2)eEF1BδLは RNA結合タンパク質と複合体を形成しうることがわかった。3)ChIPシークエンス法を用いて解析したところ、eEF1BδLはX染色体上のいくつかの遺伝子に結合しうることが示唆された。
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