研究課題/領域番号 |
16KK0206
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
勝屋 弘雄 熊本大学, エイズ学研究センター, 特任助教 (80632041)
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研究協力者 |
佐藤 賢文 熊本大学, エイズ学研究センター, 教授
バンガム チャールズ インペリアル大学, 医学部免疫学講座, 教授
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研究期間 (年度) |
2016 – 2018
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キーワード | HTLV-1 / 成人T細胞白血病・リンパ腫 / レトロウイルス / 転写制御 |
研究成果の概要 |
HTLV-1に対するDNAプローブによるプロウイルスの濃縮法を併用した次世代シークエンシングを用いて、HTLV-1の3’LTR近傍にエンハンサー領域が存在することを明らかにした。このエンハンサー領域がHBZの恒常的な発現に貢献することでHTLV-1の持続感染に寄与している可能性が考えられた。HTLV-1濃縮法を用いたDNA-seqでは、欠損型プロウイルスの感染クローンは全長型よりも有意にクローン性増殖を起こしていた。ウイルス遺伝子の発現が阻害されることが感染細胞のクローン性増殖に有利に働いている可能性が示された。
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自由記述の分野 |
血液学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
HTLV-1の新たな転写制御メカニズムを見出した。ウイルス遺伝子であるHBZの恒常的発現の機序の一つである可能性がある。HBZはHTL-1感染細胞の増殖に関わることが知られており、今後のHTLV-1感染細胞の増殖制御に関わる研究につなげることができる。
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