研究課題/領域番号 |
16KK0208
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
庄司 拓平 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (70637058)
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研究協力者 |
Weinreb Robert N. カリフォルニア大学サンディエゴ校, ハミルトン緑内障研究所, Distinguished Professor
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研究期間 (年度) |
2016 – 2018
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キーワード | 緑内障 / 光干渉断層計 / 光干渉断層血管撮影 / 縦断解析 |
研究成果の概要 |
カリフォルニア大学サンディエゴ校において、20年以上蓄積された眼底写真、視野検査結果、眼圧値、角膜厚、光干渉断層計(OCT)データを縦断解析し、緑内障進行と関連する因子分析を行った。 2015年から蓄積された光干渉断層血管撮影(OCTA)データを用いて、緑内障の発症と構造変化、血流動態変化と機能変化について横断的解析および縦断的解析を行った。緑内障の進行とともに、放射状乳頭周囲毛細血管(RPC)の血管密度が低下するだけでなく、網膜神経節細胞に関与する黄斑部血管密度もまた低下することを報告した。黄斑部の血管密度は進行緑内障では経時的に変化することも判明し、構造変化とは異なる進行過程が示唆された。
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自由記述の分野 |
眼科
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
緑内障は慢性に進行する不可逆的変化であり、早期発見早期化量が重要であると考えられている。近年の画像機器の進歩により、緑内障進行に関連する、網膜神経節細胞や網膜神経線維層の形態変化が、緑内障の機能変化である視野障害に先行することが知られている。 緑内障は慢性変化のため、長期間にわたる経時的観察が必要であるが、国内で良質なデータベースを保有している施設は少なく、今回の共同研究により、長期経過の中でどのように緑内障初期変化が生じているのかを捉えることができたのは、社会的意義が大きいと考えられる。
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