| 研究課題/領域番号 |
16KT0043
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| 研究機関 | 神戸大学 |
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研究代表者 |
山崎 幸治 神戸大学, 社会システムイノベーションセンター, 教授 (30319818)
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| 研究分担者 |
伊藤 高弘 神戸大学, 国際協力研究科, 准教授 (20547054)
島村 靖治 神戸大学, 国際協力研究科, 教授 (50541637) [辞退]
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| 研究期間 (年度) |
2016-07-19 – 2021-03-31
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| キーワード | 紛争 / 内戦 / スリランカ / 家計調査 / 健康 / 教育 / 雇用 |
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| 研究実績の概要 |
前年度に収集した家計調査データの分析と討議を進めた。4月に発生した同時爆破テロの影響で、スリランカ現地における共同研究者等との直接の討議ができない状況であったが、2019年12月には調査実施機関であるKandy Consulting Groupにおいて、国際ワークショップを開催することができた。神戸大学から3名の報告者およびペラデニヤ大学から1名の報告者を迎え、反政府軍の兵士としての経験が他民族への信頼度と雇用に与える影響、平和と和解の概念に関する社会心理学的分析、紛争被害が教育や健康、メンタルヘルスに与える影響などに関する研究報告と討議を行った。年度末には再度、神戸大学にて清華大学から共同研究者を招へいし、研究報告と討議のワークショップを開催する予定であったが、コロナ・ウィルスの影響で中止とせざるを得なかった。なお研究成果としては、1本のワーキング・ペーパーを刊行し、1本の共著論文を国際学術雑誌に投稿して、レフリーの審査後、改訂作業を行っている。また、家計調査に基づく各世帯の資産の保有状況から主成分分析を用いて資産指標を作成しており、今後の分析にも利用する予定である。延長した2020年度においては、他の研究成果の論文執筆を進めるとともに、新たに出生体重への紛争の影響、ソーシャル・キャピタルへの影響、および相互扶助関係への影響などの分析を進める。また、研究プロジェクトの概要や調査データについてホームページを作成し、研究成果の普及に努める。さらに状況が落ち着けば、最終的な研究成果を公表する国際ワークショップを開催する予定である。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2019年4月の同時爆破テロの影響で、研究発表のためのスリランカ現地での国際ワークショップの開催が遅れたが、12月にはワークショップを開催し、4名の研究報告と研究内容に関する討議を実施することができた。さらにワーキングペーパー1本を刊行し、国際学術雑誌への投稿を行った。年度末には中国から共同研究者を招へいし、最終的な研究成果の報告をするための国際ワークショップを開催する予定だったが、コロナ・ウィルスの影響で中止せざるを得なかった。そのため、研究期間を1年間延長し、2020年度中には最終的な研究成果報告の国際ワークショップの開催と残りの研究成果の公表を進める予定である。
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| 今後の研究の推進方策 |
テロやコロナ・ウィルスの影響で、海外の共同研究者との討議や調整ができず、研究課題の遂行がやや遅れ、研究期間を1年間延長することになった。今後、コロナ・ウィルスの状況が落ち着けば、年度内に共同研究者を招へいした研究成果報告のための国際ワークショップを開催する。一方、状況が変わらなければ、オンラインでの会議等でコミュニケーションをはかり、研究成果の共有とフィードバックを得た後、ホームページ等を通じて研究成果の公表を行う予定である。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
2019年4月の同時多発テロおよび2020年に入ってからのコロナ・ウィルスの影響で、海外の共同研究者との研究成果の共有と討議が遅れたため、研究期間を1年間延長し、今年度に最後の国際ワークショップを開催することとした。もし状況が変わらなければ、オンラインでの会議等でコミュニケーションをはかり、研究成果の共有とフィードバックを得た後、ホームページ等を通じて研究成果の公表を行う予定である。
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