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2022 年度 研究成果報告書

多宗教共存とエスニシティ共生―旧英領カリブ社会における民族紛争抑制のメカニズム

研究課題

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研究課題/領域番号 16KT0045
研究種目

基盤研究(B)

配分区分基金
応募区分特設分野
研究分野 紛争研究
研究機関広島大学 (2019-2022)
北海道大学 (2016-2018)

研究代表者

辻 輝之  広島大学, 人間社会科学研究科(総), 准教授 (20546832)

研究期間 (年度) 2016-07-19 – 2023-03-31
キーワード宗教 / エスニシティ / 紛争抑制 / ディアスポラ / カトリック教会 / ヒンドゥー教 / 植民地主義
研究成果の概要

集団間の和解と共生を可能にするメカニズムの探求と構築には,多くの社会で暴力的紛争の原因となっている要因を有しながら,比較的高い統合と安定を実現してきた社会を対象として,「なぜ,暴力的紛争が発生しない/しなかったのか」を究明する必要がある。この問題意識から,本研究は,歴史的・社会的構造に類似性を持つトリニダードとガイアナを比較対象とした民族誌調査と史料調査を実施し,英国支配下の植民地政府とキリスト教会の関係,宗教集団間の関係が大きく異なり,それが独立以降,前者では,民族集団間の対立が紛争に発展せず,後者では頻発する紛争が社会発展を阻害してきた重要な要因であることを明らかにした。

自由記述の分野

紛争研究

研究成果の学術的意義や社会的意義

紛争研究の多くは,現在あるいは過去において暴力的紛争が発生し,社会や国家の存立に甚大な影響を与えた事例に焦点を当て,「なぜ,紛争が発生する/したのか」を究明するのが主流である。本研究は,多くの社会で暴力的紛争の原因となっている構造的要因を有しながら,比較的高い社会統合を実現してきたトリニダードを対象として,「なぜ,暴力的紛争が発生しない/しなかったのか」を明らかにしたことで,集団間の若いと共生を可能にするメカニズムの探求と構築を目指す紛争研究に重要な貢献をした。

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公開日: 2024-01-30  

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