研究実績の概要 |
磁場掃引型の六極不均一磁場状態選別器を完成させ、O2分子の|K=1, S=1, MJ=-2>単一量子状態分子線の発生に成功した。 永久磁石と電磁石の併用により、電磁石への負担を軽減し、その加熱を軽減するとともに、小型化に成功した。 また電磁石への単パルス高電流のパルス幅、タイミング、電流値を調整することで、分子線の速度と状態選別の先鋭化を実現し、種々の単一量子状態の選別による配向分子線の発生に成功した。O2|K=1, S=1, MJ=-2>配向分子線と六極不均一電場を用いたCH(J,Fi,MJ>)配向分子線を組み合わせ、反応生成物の検出に成功した。これによりCH+O2→OH(A)+CO反応の多次元配向ベクトル相関の測定に成功した。
|