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2021 年度 研究成果報告書

Wntによる細胞極性同調モデルの証明

研究課題

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研究課題/領域番号 16KT0078
研究種目

基盤研究(B)

配分区分基金
応募区分特設分野
研究分野 構成的システム生物学
研究機関国立遺伝学研究所

研究代表者

澤 斉  国立遺伝学研究所, 遺伝形質研究系, 教授 (80222024)

研究期間 (年度) 2016-07-19 – 2022-03-31
キーワード細胞極性 / Wnt / Hox
研究成果の概要

動物の発生において、組織の細胞集団はしばしば同じ方向の極性を持ち、協調したふるまいや機能を発揮する。極性はWnt経路によって制御されているが、その方向の制御機構はいまだ不明である。我々は線虫の表皮幹細胞の極性方向がWntの濃度勾配依存的機構と、非依存的機構によって制御されていることを明らかにしている。Wntの受容体の一つCAM-1/Rorは体の頭側で多いという発現勾配を示すが、これを逆転させると細胞の極性も逆転する。さらに位置情報を制御するHoxの多重変異体において、極性が異常になることを発見した。Hoxが受容体の発現勾配を作り出すことで極性方向を制御していると推察される。

自由記述の分野

発生生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

細胞集団の極性が同調するいわゆるPCP制御は左右軸形成や形態形成など発生の様々な現象に重要である。Wnt濃度勾配が極性方向を制御するというこれまでのいくつかの報告では、均一なWntの発現実験により極性が異常になることを根拠にしているが、単純に過剰発現の結果である可能性を否定できない。我々の結果から他の生物においてもHoxや受容体発現勾配によって極性方向が制御されている可能性が指摘できる。

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公開日: 2023-01-30   更新日: 2025-01-30  

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