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2018 年度 実施状況報告書

食の現在:世界10ヶ国における伝統的/現代的食事の実態とその背後にある心理的機制

研究課題

研究課題/領域番号 16KT0097
研究機関広島修道大学

研究代表者

今田 純雄  広島修道大学, 健康科学部, 教授 (90193672)

研究分担者 和田 有史  立命館大学, 食マネジメント学部, 教授 (30366546)
古満 伊里  広島修道大学, 健康科学部, 教授 (80190164)
一言 英文  福岡大学, 人文学部, 講師 (80752641)
川端 一光  明治学院大学, 心理学部, 准教授 (20506159)
研究期間 (年度) 2016-07-19 – 2020-03-31
キーワード食行動 / 食の伝統 / 食の現在 / 国際比較
研究実績の概要

当初予定では、本年度が最終年度であった。しかしながら連携して研究を進行させている研究グループ(TEP10, 代表:G. Sprosser, 独,Constant 大学)の研究活動が遅延し,当初予定どおりの進行とはならなかった。よって期間延長を申請し,許諾され,1年間の延長となった。
本年度は,研究成果の一部としてNutrients誌に論文一編を公刊し,さらに2019年に刊行予定の専門書: Handbook of Eating and Drinking: Interdisciplinary Perspectives( Springer)の1章として,本研究テーマに直接関係する論文(Title: Traditional and modern eating in Japan)を執筆し,査読後の修正を経て、受諾された。さらに日本心理学会大会においても研究発表をおこなった。また,本研究に関連する論文のレビューならびに基本的仮説の提示を内容とする論文を作成し,海外有力学術誌に投稿した。しかしながら掲載不可の判断がなされた為に,内容を吟味・修正し,別の学術誌に投稿し,現在その審査結果を待っているところである。
本研究においてもっとも重要な研究目的は世界10ヶ国の食行動・食態度の比較である。これについては本年度の早い時期にデータの収集が完了し,分析が進行中である。その内容を基に,翌年度すなわち2019年度は,国際学会において2件の口頭発表( 33rd Annual Conference of the European Health Psychology Society, Gesundheitspsychologie 2019)を申し込み,受託されている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

「研究実績の概要」でも述べたように,本研究はG. Sprosser(Constant 大学)を代表とする研究グループ(TEP10)と連携し,進行させている。世界10カ国のデータはG. Sprosseの元に集められ,分析が進行中である。しかしながら一部の国においてデータ収集が遅れ,またG. Sprosser自身が第2子を出産し,分析の進行が遅延した。本年度(2018年)11月に予定されていた全体会議も次年度(2019年)7月に延期された。

今後の研究の推進方策

現在,論文1編をBMC Public Health誌に投稿し,その審査結果待ちの状態にある。また国際学会( 33rd Annual Conference of the European Health Psychology Society, Gesundheitspsychologie 2019)での口頭発表を予定している。また9月に行われる日本心理学会大会においては,「Why we eat what we eat: 食の行動科学」と題するシンポジウムを企画し,応募中である。このシンポジウムでは連携研究グループの一員であるDr. Matthew Rubyを招聘し,話題提供をしていただく予定である。なお世界10カ国の研究者らが集合する会合は7月に予定されているが,授業期間中でもあり,日本側からの出席は困難な状況にあるが,e-mailを介した交信により会議の進行に参加したく予定している。また必要に応じ,世界10カ国の研究者らと直接面談できる機会をもちたく考えている。
「研究実績の概要」で述べたHandbook of Eating and Drinking: Interdisciplinary Perspectives( Springer)は本年刊行される予定である。本研究の研究代表者である今田が筆頭執筆したTraditional and modern eating in Japanは,日本の食の伝統と現代を,「何を食べてきたか(いるか)」と「いかに食べてきたか(いるか)」という2つの観点から分析した内容のものであり,本研究課題と密接に関連したものとなっている。現在,最終校正待ちの状態にあり,本年度中の刊行が予定されている。

次年度使用額が生じた理由

研究の進行が遅延し,それに伴って海外出張ならびに追加調査の予算を繰り越してきたことがもっとも大きな理由である。また2017年度に実施した国際会議において招聘した海外研究者らの旅費等を極力安価にすませ(全員エコノミーとした),会議の要した費用を当初予算より抑えたことも大きい。本年は,主に海外旅費ならびに追加調査に使用する計画である。また日本心理学会で開催予定のシンポジウムにおいて,海外研究者を招聘する予定であり,その費用に充てる計画である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 2件)

  • [雑誌論文] What Constitutes Traditional and Modern Eating?: The Case of Japan2018

    • 著者名/発表者名
      Sproesser, G., Imada, S., Furumitsu, I., Rozin, P., Ruby, M., Arbit, N., Fischler, C.. Schupp, H., & Renner, B.
    • 雑誌名

      Nutrients

      巻: 10 ページ: e118

    • DOI

      0.3390/nu10020118

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [学会発表] 食行動に関する文化心理学的研究(2)―菜食主義者の食行動と食物に対する態度―2018

    • 著者名/発表者名
      古満 伊里・和田 有史・一言 英文・川端 一光・今田 純雄
    • 学会等名
      日本心理学会第82回大会
  • [学会発表] 心理学から見た食の現在2018

    • 著者名/発表者名
      今田純雄
    • 学会等名
      ノートルダム清心女子大学
    • 招待講演
  • [学会発表] 心理学から見た食の現在2018

    • 著者名/発表者名
      今田純雄
    • 学会等名
      福岡県学校給食研究協議大会
    • 招待講演

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公開日: 2019-12-27  

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