研究成果の学術的意義や社会的意義 |
分化初期段階のThやTregの研究は遅れていたと言えるが、本研究により、分化初期段階にあるThやTregをin vitro, in vivoの両方で検出できる強力な実験システムを構築することに成功した。このレポーターマウスは将来的に多くの研究組織にdistributeされ、様々な疾患を対象に解析されることで、炎症性疾患のみならず、多くの疾患の発症機構の解明、ひいては新規治療法の開発に寄与されると期待される。さらに本研究は、ヒト多発性硬化症マウスモデルEAEの解析により、既知の免疫応答のみならず、腸管や口腔など、解析の進んでいない部位からの免疫応答を検出しており、今後の研究展開に期待が持たれる。
|