研究課題/領域番号 |
17011012
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
大高 泉 筑波大学, 大学院人間総合科学研究科, 教授 (70176907)
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研究分担者 |
鶴岡 義彦 千葉大学, 教育学部, 教授 (80172063)
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キーワード | 生涯学習 / 再生産モデル / 科学教育 / サイエンスカフェ / 理科教科書 / サイエンス・コミュニケーション |
研究概要 |
日本では、生徒の学力は国際的にも高いものの、成人の科学的教養・科学への関心等々は国際的には最低レベルにある。成人の科学学習と学校における子どもの理科学習とは連動しており、再生産サイクルにあるとの視座からは、卒業後著しく失速する科学学習の現状を打破し、成人の科学的教養・科学への関心を高めなければ、学校における理科教育の根本的な変革は望むべくもないことになる。これまでのような学校・授業に限定された理科教育の改革構想には限界があり、社会一般における科学教育力の向上・再生こそが学校における理科教育の根本的改革につながると思われる。そこで、本研究は、学校における理科教育・学習と成人の科学教育・学習の接続を円滑にするための方途を探るとともに、そのための基礎的知見を得ることをめざしている。具体的には次の3点を研究成果とした。すなわち、第一に、この接続に関する基礎理論として再生産サイクルモデルを提案・精緻化した。第二に、学校教育における理科学習と成人の科学学習の接続について多面的に解明した。具体的には、科学教育における生涯学習的取り組みとして科学コミュニケーション論の動向(コンセンサス会議、サイエンスカフェ等)、イギリスの理科教科書にみる生涯学習的視点の多様性及び特徴、新聞の科学記事と理科教科書の内容との接続関係を解明するとともに、サイエンスカフェ参加者へのインタビューを通して、学校の理科教育へのニーズを把握した。第三に、学校の理科教育へキャリヤ教育的要素を導入する方法とその効果を実践的実証的に解明した。
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