ITを利用した下記の教材を新たに作成した。火山学習ポータルサイト「火山の教室」で公開している。 噴火史料データベース 日本の古記録・古文書に書かれた噴火記録のうち1606年までの468件からなるデータベースを作成した。西暦、和暦、火山名、噴火マグニチュード、史料名で検索することができる。 浅間山の火山灰を測ろう 近い将来の浅間山噴火に備えて作成した。浅間山の爆発で降灰があったとき、降灰量を測定して小中学校単位で報告してもらう。浅間山の風下に当たる群馬県や長野県などの小中学校1104について専用ページを用意した。 オーロラカメラ 8月から12月までスウェーデンに設置した。8月22日に初めてオーロラをとらえ、その後も美しい画像をインターネットで送信してきた。時差を利用することによって、日本の学校の授業時間に教室で、スウェーデンの夜空で乱舞するオーロラを生で見ることができることを実証した。 赤城山の成り立ち ウェブ紙芝居新作。20万年前から現在に至る赤城山の噴火と山崩れの歴史を、利根川と渡良瀬川の流路変遷を交えて、図解した。 浅間山の1783年噴火 ウェブ紙芝居新作。江戸時代の1783年に起こった浅間山の噴火を、5月から9月まで時間を追って図解説明した。 中学1年で学習する「大地の変化」のうち火山部分について、9時間からなる学習プログラム例を作成した。これは、実際に中学校で2ヵ年に渡って授業して効果を確認したものである。この研究計画で作成したIT教材をたくさん用いている。 富士山のハザードマップを中学校と高校の理科授業に利用した。10月に富士宮市内の中学校2年生3クラス、1月に静岡市内の高校1クラスを対象に、富士山ハザードマップを用いた理科の出前授業を実施した。小中高校生といっしょの野外学習を、浅間山、燧ヶ岳、日光白根山でおこなった。
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