研究分担者 |
松本 宏一 金沢大学, 自然科学研究科, 助教授 (10219496)
阿部 聡 金沢大学, 自然科学研究科, 講師 (60251914)
安藤 利得 金沢大学, 自然科学研究科, 助教授 (80212679)
藤竹 正晴 金沢大学, 自然科学研究科, 助教授 (40212188)
佐藤 政行 金沢大学, 自然科学研究科, 助教授 (00266925)
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研究概要 |
本研究の目的はA)学生が主体的に考え判断をする訓練の場として,演示を目的とした物理実験授業の企画・開発・試行。B)小学生が理科に継続的に興味を示す演示法・発展法の開発。からなる。本年度の目標として(1)物理実験の企画・開発のための組織の学生自身による立ち上げ。(2)小学生対象の演示機会の確保。(3)学生の主体性の成長,小学生の理科に対する興味の発達に関する評価法の試行。を掲げた。以下に進行状況をまとめる。(1)7月にポスターを掲示し,応募した10名の学生で活動開始。学生間宣伝効果もあり参加者は増加。最終的に約30名の参加,実験種目ごとにグループを作り活動を開始し,演示実験を行なった。並行して,物理学科以外からの希望者も出た事もあり,学生が今後の組織のあり方・発展方向について議論を始めた。(2)今年度演示実験の機会は,a)H17.11.3金沢大学理学部見学会b)H17.11.11羽咋市立西北台小学校c)H17.11.28加賀市立橋立小学校d)H18.2.11金沢子ども科学財団おもしろ実験教室の4件。実施の機会の確保が緊急の課題である。学部学生のために土日等に学生の演示機会を模索する。現状では,金沢子ども科学財団を通じ土曜の機会を確保しており,更に検討する。(3)この研究の効果測定に関しては模索中。学生が組織運営の発展方向を自主的に考え始めたこと,新たな演示種目を自ら提案し始めたことは,評価してよいと考える。一過的な演示実施でなく,継続性が高次の主体性を引き出すと考えている。状況は小学生に対しても同様で,一日限りの演示実験が多く,小学生の反応を把握しきれない。今後,小学校の先生方との信頼関係を構築し,批評・その後の様子等を把握できる体制を考える。できれば,二回程度の演示形態を提案する。本研究を実施したことにより,大学から出,社会における主役としての場を作ることができ,その場で活躍した学生がいることは事実である。様々な形態で場を作ることが学生の主体性・能動性を育むと考える。
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