研究課題/領域番号 |
17011037
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
久田 隆基 静岡大学, 教育学部, 教授 (40022214)
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研究分担者 |
熊野 善介 静岡大学, 教育学部, 教授 (90252155)
萱野 貴広 静岡大学, 教育学部, 教務職員 (30293591)
大塚 浩 静岡大学, 教育学部, 教授 (10233181)
矢野 淳 静岡大学, 教育学部, 助教授 (50303524)
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キーワード | 科学的思考力 / 言語能力 / 中学校理科 / 小学校理科 / 理科教材 / 理科授業 / 科学的探究 / 授業分析 |
研究概要 |
本研究では、児童生徒の科学的思考力や言語能力を育成するための理科授業実施プログラムを開発することをねらいとしている。そのため、(1)理科実験を核にすること、(2)目に見えない現象や答えが1つではない課題を積極的に取り上げること、(3)児童・生徒自らが答えを求める姿勢であるよう促すこと、(4)自分の考えを表現する機会を与えること、(5)対話活動を含む意見交換の多いこと、などを取り込んだ授業を通して、ねらいを達成しようとした。本年度は次のようなパターンの授業実践を行った。 1.【目に見える現象】から【目に見えない仕組みや構造】を推理したり思考することを求める授業<中学校2、3年生>. 2.【目に見えない気体A】と【目に見えない気体B】から【目に見える固体物質】が生成する過程を通して、その現象に対して推理や思考を求める授業<小学校6年生>. 3.始めと終わりの部分は【目に見える現象】として提示し、途中は【目に見えない現象】(ブラックボックス)とする。その途中のブラックボックスを推理したり思考することを求める授業<中学校3年生>. いずれの授業とも、目に見えない現象や内部の構造を五感をフルに使って観察したり、試行錯誤を繰り返すことによって、「考える」活動に没頭する姿が見られた。また、対話活動をよって、様々な考え方に触れるなどコミュニケーション活動の有効性がうかがえた。 なお、研究成果の一部は、科学教育研究誌に実践論文として掲載されている。また、日本理科教育学会第55回全国大会、日本科学教育学会第29回年会および日本理科教育学会第52回東海支部大会において、研究成果の一部について研究発表を行った。
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