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2006 年度 実績報告書

Webカメラを用いたビデオクリップ自動作成システムの普及と評価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17011047
研究機関神戸大学

研究代表者

鳩野 逸生  神戸大学, 学術情報基盤センター, 教授 (10208548)

研究分担者 佐々木 博史  神戸大学, 学術情報基盤センター, 助手 (40379467)
キーワード視察 / 理科 / 学習 / ビデオクリック
研究概要

研究代表者らは,理科の授業における観察を支援するとともに,結果として得られたビデオクリップ自体を授業の救材とすることを目的とし,パソコンと安価なWebカメラを用いたビデオクリップ自動作成システムの開発,評価および本システムを用いた授業案の検討に関する研究を行ってきている.
本年度は,小学校3年生3クラスで「かげと太陽」の学習について行った。実施時期は2006年5月中旬-6月中旬の計12時間であった.本単元では,日なたと図1並置ビデオ画面例日かげの地面のようすを比較して調べる活動を通して,その違いをとらえることや学習の過程で見られる影の変化と太陽の動きの関係について着目することをねらいとしている.そのうち,影の変化と太陽の動きについて,両者の動きの連動性を,より確かに説明できることを目標に,Webカメラシステムを活用した観察活動を展開した.表1に単元構想を示す.ビデオ閲覧の際には,「太陽の高さ」と「影の長さ」,「太陽の動く方向」と「影の動く方向」という視点を持たせて,子どもたちの積極的な観察活動を促していった.
質問紙調査を実施した結果,小学校3年生を対象とした本授業では,並置画像による観察が学習に有効であったとは必ずしもいえない.児童の自由記述を見ると,原因としては,児童が発達段階的に,速いスピードで変化する並置画像を十分比較しつつ理解することができなかったおそれがある(記述2件).魚眼レンズを利用して円形の動きを表現した点についても,空間認識能力が十分でなかったおそれが示唆される(記述4件)、しかし児童の自己効力感に多少有効に働いていることも分かった.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 2006 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 児童の実験対象を撮影したビデオクリップによる観察が学習活動の情意的側面に与える効果2007

    • 著者名/発表者名
      望月俊男
    • 雑誌名

      日本科学教育学会論文集 (掲載決定)

  • [雑誌論文] 画像並置機能を実装したビデオクリップ自動作成システムによる授業実践-小学校6年生「結晶づくりにチャレンシしよう」における利用事例と評価-2006

    • 著者名/発表者名
      藤本雅司
    • 雑誌名

      日本科学教育学会第30回年会講演論文集

  • [雑誌論文] 画像並置機能を実装したビデオクリップ自動作成システムによる授業実践-小学校3年生「かげと太陽の学習」における利用事例と評価2005

    • 著者名/発表者名
      神山真一
    • 雑誌名

      日本教育工学会第22回全国大会講演論文集

      ページ: 339

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2012-10-02  

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