研究概要 |
平賀源内の歴史資料の一次収集と分析整理(山崎,林,岩本) 江戸時代のマルチ人間,平賀源内の足跡は,科学技術から博物学,芸術まで広範囲にわたる。讃岐で生まれた源内に関する資料等は,史跡や遺品資料館として香川県内に散在する。特に,出生地である志度町(さぬき市)の生家は平賀源内先生遺品館として開放されている。そこには,エレキテルや万歩計の模型から陶器製作までの幅広い足跡を辿ることができる。これらの資料を分析,整理して,ディジタル化やデータベースの基礎資料を作成した。 資料集のデータベース設計(山崎,林) 源内関係の資料は,「物類品」全6巻の薬品研究書が有名である。一方,源内の資料は,エレキテルや寒暖計などの機器類に特徴がある.これらは現存するものはなく,再現品から類推するしか方法はない。ここでは,これらの機器模型品や書き物から,その原理や構造を解析してデータベース化および電子コンテンツ化した。 エレキテル再現実験-摩擦電気からエレキテルまでの原理と学習教材設計-(岩本,林,山崎) 源内の残した業績のなかで,魔法のような不思議さから大きな反響を与えたものはエレキテルである。電気現象は,科学技術の発達した現代でも,児童・生徒にとっては見えない,理解し難い事項である。 ここではエレキテルの原理からの理解のための学習教材作成を試る。摩擦電気や電荷の蓄積から放電による火花発生までの過程をビジュァルに理解できるマルチメディア教材を作成した。このための具体的な発生機器として,エレキテル再現を試み,数基のエレキテル模型を作成した。また,そのエレキテル模型を作成するためのWeb教材を整備した。
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