研究課題/領域番号 |
17011059
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
佐藤 毅彦 熊本大学, 教育学部, 助教授 (10297632)
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研究分担者 |
前田 健悟 熊本大学, 教育学部, 教授 (00040048)
今井 一雅 高知工業高等専門学校, 電気工学科, 教授 (20132657)
戎崎 俊一 熊本大学, 理化学研究所・情報基盤研究部, 部長 (10183021)
川井 和彦 熊本大学, 理化学研究所・情報基盤研究部, 研究員 (00312265)
坪田 幸政 桜美林大学, コア教育センター, 教授
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キーワード | 教育工学 / 理科教育 / 天文教育 / ネットワーク / 国際協力 |
研究概要 |
研究初年度の平成17年度は、はじめの三ヶ月で星座カメラi-CANの開発を行った。一辺が35cmの立方体に近い筐体内に超高感度カラービデオカメラ、広角レンズ、パン&チルト機構、制御PCのすべてを収めた装置として完成した(超高感度であることをのぞけばいわゆるウェブカメラのようなもの)。天の川までをくっきりと写し出し、利用者がインタラクティブに操作しリアルタイムに星空を見ることができる、世界にも例のないシステムである。これをヤーキス天文台(米ウィスコンシン州)、ローズマリーヒル天文台(米フロリダ州)、ALMA山麓施設(チリ、アタカマ)、南阿蘇ルナ天文台(熊本県)の4ヶ所に設置し、運用を開始した。ウェブページにアクセスし「空いていれば」誰でも即座に15分のゲスト利用ができるシステムとし、4台のカメラは毎日必ず世界の誰かに利用されている。 学校現場での利用は、事前に予約を入れておくことで、確実に時間を確保できる。17年度は、札幌市立福移小・中学校、北海道教育大学附属小・中学校、熊本大学附属小学校、熊本市立龍田小学校、岡井芹中学校、東京都千代田区立九段小学校、米ウィリアムスベイ小学校などで教育実践を行った。また、現場の先生方への普及を促進するため、全国中学校理科教育研究大会(長崎市)、熊本県中学校理科教育研究大会(八代市)、「理数大好きモデル地域事業教員資質向上研修会」(熊本市博物館)、「CEC、Eスクエア・エボリューション成果発表会」(東京ファッションタウンビル)にて講演や展示を行った。 18年度には星座カメラ設置サイトを増やすとともに、実用的なカリキュラム開発に力を入れてゆきたい。 研究協力者:奥野光・木村薫(科学技術館)、松本直記(慶應義塾高等学校)
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