研究課題/領域番号 |
17011060
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研究機関 | 広島市立大学 |
研究代表者 |
川本 佳代 広島市立大学, 情報科学部, 助手 (10264938)
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研究分担者 |
上野 健爾 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (40011655)
新井 紀子 国立情報学研究所, 情報学基礎研究系, 助教授 (40264931)
内田 智之 広島市立大学, 情報科学部, 助教授 (70264934)
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キーワード | 科学教育 / 数学教育 / 教育工学 / 解析・評価 / コンテンツ・アーカイブ |
研究概要 |
「e-教室」の開設科目「さんすうの作文」において、平成14年〜17年度にかけて電子掲示板を利用して展開された学習を基盤に、中学校の数学教師が発展レベルの授業を行う上でよりどころとなる問題セットの一部を作成した。 A.問題セットの構成 本問題セットは(1)問題群と(2)教師用学習支援資料から成る。 (1)問題群 この問題は数学の専門家等によって作られ、以下のような特徴を持つ。 「子どもたちが自ら発見する喜びや面白さを感じることができる」「高度な思考力を要す」「非定型的である」「複数の単元・教科にまたがる思考を要す」「解答・解決方法が複数考えられる」「既有の知識は小学校卒業程度にとどめ、どの学年の生徒にも取り組め、また学年に応じて学ぶ深さを調節できる」「子どもの現実認識に基づく、あるいは具体的に想定しやすい」 (2)教師用学習支援資料 問題群に挙げられた問題について、「さんすうの作文」において数学の専門家等の支援を受けながら進められた学習に基づき改良を加え、単元ごとに分類する。また、一部の問題については授業案とワークシートを付す。 B.問題セットの開発 (1)既存の問題の改良と分類 平成16年度までに「さんすうの作文」で出された問題のうち中学校発展レベルに該当する問題を選択し、実際の学習展開(掲示板上のやりとり)に基づき改良し、単元ごとに分類した。 (2)新規問題作成と分類 平成17年度新たに問題を作成して「さんすうの作文」において学習を展開し、実際の学習展開に基づき改良して単元ごとに分類した。 (3)授業案、ワークシートの作成 問題を導入する授業案とワークシートを作成した。この一部についてスーパーサイエンスハイスクール2校で実践を行った。うち1校の実践については、出題された問題、授業展開をまとめ、数学の専門家および学習者自身による評価に基づく学習成果を明らかにした。 (4)1〜3の内容をWeb形式のデジタルコンテンツにし、これをWebサーバ上に蓄えている。
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