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2005 年度 実績報告書

脳科学による立体図形学習時の具体物操作とディスプレイ映像操作の差異に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17011064
研究機関佛教大学

研究代表者

黒田 恭史  佛教大学, 教育学部, 助教授 (70309079)

研究分担者 前迫 孝憲  大阪大学, 大学院・人間科学研究科, 教授 (00114893)
江田 英雄  光産業創成大学院大学, 統合エンジニアリング分野, 助教授 (00395237)
キーワード脳科学 / 幾何教育 / デジクル映像 / 具体物操作 / 空間認知
研究概要

課題開発:幾何の空間図形学習に関する課題として,見本とする立体を再現する課題を開発した。開発課題は2種類あり,見本が実物の場合(実物課題)と,見本がディスプレイ画面上に示された場合(5方向からの写真)(ディスプレイ課題)である。
実験実施:平成17年6月より大学生10名(18〜25歳)を被験者として光計測装置を用いて実験を行った。左右前額部を中心に格子状に13箇所を同時計測した。実験では,実物課題を4回,ディスプレイ課題を4回試行した。実験終了後,被験者に対して内省記述,さらに必要に応じて口述回答を得た。試行時は,試行過程分析のため,被験者右後方よりデジタルビデオカメラによる録画を行った。光計測装置による計測データは酸素化ヘモグロビン(oxyHb)と脱酸素化ヘモグロビン(deoxyHb)の2種類とし,約1秒間間隔でのデータ取得を試行開始から終了まで継続的に行った。
結果分析・研究成果:各被験者の行動観察,被験者の内省,及び光計測装置によるデータをもとに,分析を行った。行動観察より,実物課題に比してディスプレイ課題の所要時間が長く,内省からもディスプレイ課題の方の難度が総じて高いことが明らかになった。また,光計測装置によるデータより,ディスプレイ課題の方により難度を感じている被験者のdeoxyHbの増加が顕著であることなどから,課題の難度の高低がdeoxyHbの増減幅の大小に反映されているのではないかということが示唆された。さらに,見本と作製した立体が同一であるかどうかを目視で確認する時間帯においてdeoxyHbの増加が見られるなど,行動観察や内省では難度の高さが示されなかった時間帯のヘモグロビン濃度の増加が検出された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 脳科学の数学教育への応用の可能性とその限界2006

    • 著者名/発表者名
      黒田 恭史
    • 雑誌名

      数学教育学会誌 47/1・2(印刷中)

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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