研究課題/領域番号 |
17011067
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研究機関 | 高知工科大学 |
研究代表者 |
王 碩玉 高知工科大学, 工学部, 教授 (90250951)
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研究分担者 |
牧野 圭一 京都精華大学, 芸術学部, 教授 (90278507)
河田 耕一 高知工科大学, 工学部, 教授 (90299371)
井上 喜雄 高知工科大学, 工学部, 教授 (50299369)
土谷 武士 北海道工業大学, 工学部, 教授 (90001172)
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キーワード | 創造性 / 創造力 / 感性 / 想像力 / 脳 / ソフトブロック / 脳の活性化 / ロボット |
研究概要 |
創造力は、右脳の中で経験のない事物や現象を思い描きながら目的を設定する力と、目的を達成するために、左脳の中で論理的な思考により具体的な問題を解決する力からなっていると理解しているため、創造性育成においては、左脳の論理的な思考能力と右脳の想像力を同時に育てることが必要である。想像力は豊かな感性から生れる。真の感性は物との触れ合いでしか得られない。よって、創造性育成は、想像と実在の間で右脳と左脳を融合する形で行うべきであると考え、本研究では、想像と実在の間では創造性育成のスパイラルサイクルを提案し、提案モデルにしがって、定量的に創造性育成の実験を重ねることで、安全・安心に使用できる新型教具を開発している。今年度では計画書のとおり具体的に次の3点を行なっていた。 1.創造性育成の有力なツールとして世に生み出す目的で、教育現場である小学校に出かけて、本プロジェクト研究の趣旨と創造性育成のスパイラルサイクルについて説明し、ソフトブロックのパーツとしてあり得る形について、広く調査を行っていた。 2.3Dモデラーを用いて各パーツを感性的にデザインする。デザインしたイメージ図を再度小学校に持っていって、子供たちの反応を調査した。 3.実際にソフトブロックを試作した。試作品を用いて実験を行った。実験の途中を観察することで、試作したツールは安全・安心で作品を創ることが出来ることが分かった。 4.小学生を6名対象としロボット操作も含めて創造行為を行なう際に脳波を測定した。 5.小学生2名成人5名を対象としてソフトブロックを用いて創作する時の脳の血流などを測定した。創造性を支配する部位は特定できなかったが、脳の活性化効果が認められた。また、脳の中で推論プロセスと模倣行為を表現できる数式モデルを開発した。
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