研究課題/領域番号 |
17011068
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
井上 浩義 久留米大学, 医学部, 助教授 (10213175)
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研究分担者 |
松石 豊次郎 久留米大学, 医学部, 教授 (60157237)
石橋 正敏 久留米大学, 医学部, 教授 (20168256)
甲斐原 梢 九州共立大学, 工学部, 教授 (90080564)
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キーワード | 放射線 / オンライン / 教材 / 教育実践 / 国際展開 / PET / 脳科学 / コンピュータゲーム |
研究概要 |
本研究グループでは平成15〜16年度採択課題にて作成したオンライン放射線教材、中学生対象「医療と放射線」および高校生対象「原子核と放射線」を用いて、平成17年度に10件の教育実践を行い、約320名の小学生から一般の方々への放射線教育を実施した。また、教材の国際化を図る目的で中学生向け放射線教材「医療と放射線」の英語版を作成し、南インドの小都市タンジャーヴール市にご協力を頂き、平成17年6月20日〜23日までの4日間にPrimary SchoolからSecondary Higher Schoolまでを有するキリスト教系学校であるSacred Girls Schoolおよびこの地方の理学・工学教育の中心を担うRajah Serfoji Government Collegeにて、13歳から19歳までの生徒・学生216名に放射線教育を実施した。事後のアンケート調査では本教材は高い教育効果をもたらすことが明らかとなった。なお、本教材については教育実践校との間で利用契約を結び、インド国内で更なる普及を行うことになっている。また、平成18年度に実施予定である教材の脳科学的評価の予備段階として、健常ボランティアのご協力により、コンピュータゲーム試行時の皮質のグルコース代謝速度をPET (Positron Emission Tomography)によって測定した。コンピュータゲームを行ったことがない被験者4名(44.8±9.9歳;男性2名、女性2名)にコンピュータゲームを5分間行って頂き、10分間PET撮影、その後、30分間コンピュータゲームを行い、10分間PET撮影を行い、脳内皮質各部位でのグルコース代謝速度(GMR)をそれぞれ測定した。その結果、5分試行時に皮質前部および頭頂部のGMRが30%程度上昇するが、その後慣れるにしたがってGMRは試行前のレベルまで減少することが明らかとなった。
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