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2005 年度 実績報告書

算数・数学において育成する諸能力とその系列に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 17011071
研究機関国立教育政策研究所

研究代表者

長崎 栄三  国立教育政策研究所, 教育課程研究センター, 総合研究官 (50141982)

研究分担者 吉川 成夫  国立教育政策研究所, 教育課程研究センター・研究開発部, 教育課程調査官 (90353391)
太田 伸也  弘前大学, 教育学部, 教授 (50322920)
長尾 篤志  国立教育政策研究所, 教育課程研究センター・研究開発部, 教育課程調査官 (00353392)
国宗 進  静岡大学, 教育学部, 教授 (50214979)
久保 良宏  北海道教育大学, 教育学部旭川校, 助教授 (80344539)
キーワード科学教育 / 数学教育 / 数学的能力 / 教育課程 / 数学的な考え方 / 算数・数学の方法
研究概要

第1に,社会の諸層の人々の,算数・数学で育成する諸能力についての考え方を把握するために,平成15年度,16年度に行われた「数学内容配列調査」の結果を算数・数学の諸能力に焦点を当てて再分析を行った。その結果,「算数・数学においてすべての子どもたちが共通に学ぶ必要性が高い諸能力」,「算数・数学において将来の学問や職業にとって必要性が高い諸能力」を明らかにした。
第2に,我が国や諸外国の算数・数学の教育思想や教育課程・試験要目などにおける数学的な考え方,数学的活動,問題解決能力,数学力などを算数・数学の諸能力の育成という観点から分析した。その結果,我が国において昭和30年代の教育課程で顕在化し現在の算数・数学教育の主たる目標である「数学的な考え方」は,数学を生み出すという視点から考え出されたものであり,そこでは最近の諸外国で強調されている数学的問題解決能力やコミュニケーション能力の育成という視点が希薄であることが見出された。さらに,また,最近の算数・数学の教育課程については,諸能力の育成という観点からすると,計算力などの少数の能力は見出せるがその他の諸能力についての言及は少なく,全体的に算数・数学の概念理解が圧倒的に多いことが見出された。
第3に,第1,第2の成果を踏まえて,次の4領域からなる「算数・数学で育成する能力」案を考えている。(1)算数・数学を生み出す能力(2)算数・数学を使う能力(3)算数・数学で表す能力(4)算数・数学で考え合う能力。
今後,さらに「算数・数学で育成する能力」の分析を進めるとともに,実際の指導を通して,「算数・数学で育成する能力」を修正しながら,児童・生徒が身につける算数・数学の諸能力の状況を把握する予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 戦後の我が国における中学生の数学の達成度の特徴と変化2006

    • 著者名/発表者名
      太田伸也, 熊倉啓之, 榛葉伸吾, 松元新一郎
    • 雑誌名

      日本数学教育学会誌 88巻3号

      ページ: 2-13

  • [雑誌論文] 社会から見た算数・数学科の指導内容の重要性-「算数・数学教育の内容とその配列に関する調査」の結果の分析-2006

    • 著者名/発表者名
      長崎栄三, 国宗進, 太田伸也, 長尾篤志 ほか15名
    • 雑誌名

      日本数学教育学会誌 88巻2号

      ページ: 29-44

  • [雑誌論文] 現在の学問や職業で使われている算数・数学-「数学教育に関する研究者調査」の結果の分析-2006

    • 著者名/発表者名
      長崎栄三, 国宗進, 太田伸也, 長尾篤志 ほか15名
    • 雑誌名

      日本数学教育学会誌 88巻3号

      ページ: 29-43

  • [雑誌論文] 戦後の我が国における小学生の算数の達成度の特徴と変化2005

    • 著者名/発表者名
      久保良宏, 牧野宏, 森照明
    • 雑誌名

      日本数学教育学会誌 87巻8号

      ページ: 2-12

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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