研究課題/領域番号 |
17012003
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
清木 元治 東京大学, 医科学研究所, 教授 (10154634)
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研究分担者 |
丹羽 太貫 京都大学, 放射線生物研究センター, 教授 (80093293)
佐竹 正延 東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (50178688)
立松 正衛 愛知県がんセンター研究所, 副所長 (70117836)
福島 昭治 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (00137077)
中江 大 (財)佐々木研究所, 病理部, 部長 (90207712)
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キーワード | 病理解析 / 腫瘍細胞株 / 遺伝性疾患 / 細胞バンク / 遺伝子改変マウス |
研究概要 |
1、遺伝子改変動物の病理解析 遺伝子改変動物の普及に伴い、背景の病態を含めた高品質の病理形態解析の需要が高まっている。本委員会では、電子メール等による広報を通じて、幅広く特定領域研究者からの要請に応じ、適切な専門家を紹介している。本年度は、8件の解析支援依頼を受け、各専門の委員が対応した。単なる病理診断にとどまらず、正確な解析が可能となるような動物の処理、標本の作成、そして、病理診断まで、一貫した支援を提供、ほとんどが共同研究として発展している。 2、細胞株保存 丹羽班員は、ファンコニ貧血症患者由来初代線維芽細胞EA9JTO細胞にhTERT遺伝子を導入して得られた不死化細胞株FA9JTO TERTについて、MMCによる染色体異常を検討した。FA9JTO TERT細胞では、MMC処理によって高頻度に染色体異常が誘発され、初代培養細胞とほぼ同等の感受性を示したことから、hTERTにより不死化した細胞でも、MMCによる染色体異常頻度の上昇というFAの特徴は保持していることが示された。また、17件の依頼に応じて細胞株の国内発送を行った。 佐竹班員は、細胞の特性と保存場所のデータベース化に取り組み、一通りの入力を終えた。また、平成18年2月に『日本で維持されている可移植性腫瘍株一覧表』のデータベースを更新した。本バンクについては、このデータベースを元に平成18年度末をもってしかるべき機関への移管を検討している。供給業務としてヒト細胞株1468件、マウス細胞株390件、ラット細胞株72件、ハイブリドーマ45件、その他細胞株54件、合計2029件の細胞株を全国の研究者へ分与した。 3、DNA保存 DNA保存業務を継続して
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