研究課題/領域番号 |
17012017
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
山村 研一 熊本大学, 生命資源研究・支援センター, 教授 (90115197)
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研究分担者 |
伊藤 豊志雄 (財)実験動物中央研究所, 動物医学研究室, 室長 (20106644)
加藤 秀樹 浜松医科大学, 医学部・附属動物実験施設, 准教授 (30142053)
中尾 和貴 理化学研究所, 発生・再生研・動物実験支援ユニット, ユニットリーダー (20217657)
小幡 祐一 (独)理化学研究所, バイオリソースセンター, センター長 (30177290)
鰐渕 英機 大阪市立大学, 都市環境病理学, 教授 (90220970)
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キーワード | 遺伝子改変マウス / 相同組換え / 凍結保存 / 微生物学的モニタリング / 遺伝学的モニタリング / データベース / 病理形態学 / 組織診断 |
研究概要 |
トランスジェニックマウス及びキメラマウス作製を計323件実施した。単純なトランスジェニックマウス作製はやや減少傾向にあり、条件的破壊が多くなっている。ES細胞の相同組換え等に関する相談は39件で、これには実際の技術指導、ベクター等の供与、その他相談を含む。31機関から327件の微生物学的モニタリングの依頼があり、4806検体の検査を行った。ここ数年、特定施設でPasteurella pneumotropicaや消化管内原虫の汚染が継続して見出されるものの、マウス肝炎ウイルスを含め、問題となる感染症はほとんど認められなくなった。10種類のマイクロサテライトマーカーを用いて、寄託された系統について、順次遺伝学的モニタリングを行い、今年度は1000個体実施した。遺伝子操作マウス等の寄託凍結保存数は331件、供給系統数は571件であった。MHVに感染したマウス等194系統のクリーニングを行った。凍結融解胚および凍結精子由来新鮮胚を短期間(3~4日)冷蔵保存できる技術を開発され、全国に胚をクール宅配便で供給するシステムが確立したので、今後活用が望まれる。生殖工学に関する講習会を国内で6回、韓国で1回、実施した。凍結精子由来胚の冷蔵輸送法を開発した。CARDでの登録・承認・公開・編集システム(CARD Entry)を改善し、IMSR登録に必要な情報の必須化、ontology情報を追加し機能を強化した。細胞バンクとして、867件配布した。病理形態解析支援として、腫瘍組織におけるCD231などの発現状態、壁細胞特異的にカドヘリンとp53を欠失したマウスにおける病理形態像の解析、その他を含めて10件の病理解析支援を行った。
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