中核拠点支援班は、がん特定領域全体の研究が発展する活動を行っている。具体的には、若手支援委員会・国際交流委員会・広報企画委員会・青少年・市民公開講座実施委員会の各事業についての中核拠点を組織し、その事務局を(財)癌研究会・癌研究所に設置して各委員会の円滑な運営を図った。 若手支援委員会では9月4日から7日に長野県蓼科において若手シンポジウムを開催した。がん特定5領域に所属する若手研究者84名が参加し、参加者全員による研究成果の発表(口演39題、ボスター45題)があり、活発な質疑応答や情報交換が行われた。シンポジウム参加者を中心に若手研究者同士の共同研究の立案を募集し、選考の結果優秀な提案8件に対して試薬購入等の支援を行った。 国際交流委員会では、9月17日から19日にドイツハンブルク市において日独がんワークショップを開催した。日本側参加者はがん特定5領域の研究代表者を対象とする公募により採択され、11名の研究者が参加し研究成果を発表した。10月5日から6日には大阪市において日中がんワークショップを開催し、同様の選考の結果9名の研究者が参加し研究成果を発表した。また、12月18日から19日に金沢市において日韓がんワークショップを開催し、11名の研究者が発表を行った。また、研究者個人の海外派遣事業として公募を行い、海外の学会参加や国際共同研究を行う目的で渡航する研究者5名を選び旅費等の支援を行なった。 広報企画委員会ではがん特定領域研究のホームページ(http://gantoku3.umin.jp/)を整備し研究者に対する広報活動を続けた。また、所属する研究者の研究成果が外部メディアに発表された事例21件を広報した。
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