研究課題
全国の研究者に対して以下の研究支援を実施した。1.化合物の分子標的阻害活性の評価(抗がん物質スクリーニング)平成17年度より引き続き、新規化合物の分子標的阻害活性評価を希望する研究者(化合物評価依頼者)から化合物の寄託を受け、その活性評価を実施した。評価は、がん細胞パネル(矢守)ならびに5つの分子標的阻害系(プロテインキナーゼ(上原・深澤)、ヒストンデアセチラーゼ(吉田)、ファルネシルトランスフェラーゼ(井本)、テロメラーゼ(清宮)、プロテアソーム(水上))によって行った。化合物情報、評価結果など本支援活動で得られる情報は既に開発したデータベースシステムにより一元的に管理し、評価結果はインターネット経由で評価依頼者に報告した。2.標準阻害剤・寄託化合物のライブラリー化と配付(川田)重要抗がん剤、各種酵素阻害剤やパスウェイ阻害剤などを体系的に収集し、標準阻害剤キットを作製、がん特定領域研究の研究者を中心に配付した。昨年度は、新たに95種類のキナーゼ阻害剤からなる標準阻害剤キットIII(キナーゼ阻害剤キット)を作製し、既に作製したキットI、IIとあわせて計285化合物となった。平成17〜20年度までに、キットI 138枚、キットII l05枚、キットIII 65枚を配付した。本キットをより有効に利用してもらうために、配付を受けた研究者に、キット使用後にユーザーレポート提出を求め、その一部をホームページ上で公開している。一方、化合物評価依頼者から寄託された化合物を化合物ライブラリーとして整備し、平成20年度よりその一部を希望する研究者へ配付するサービスを開始した。今年度で化合物のライブラリー化と配布の仕組みがほぼ整った。3.分子標的薬の情報提供(矢守・上原・吉田・井本・清宮・水上)抗がん剤創薬・ケミカルバイオロジー便利サイトリンク集を作成し、ホームページ上で継続的に公開している。
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