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2005 年度 実績報告書

発がん物質による転写活性化過程の単一生細胞内イメージング

研究課題

研究課題/領域番号 17013010
研究機関東北大学

研究代表者

十川 和博  東北大学, 大学院・生命科学研究科, 教授 (80175421)

研究分担者 安元 研一  東北大学, 大学院・生命科学研究科, 助教授 (90241629)
高崎 親久  東北大学, 大学院・生命科学研究科, 助手 (10004491)
キーワードCYP1A2 / LBP-1 / ヘテロダイマー / 核移行シグナル / FRET
研究概要

CYP1A2遺伝子の外来異物による活性化にXREIIと名づけたエンハンサーが必要であり、LBP-1a,LBP-1b,LBP-1cが直接結合し、さらにAhリセプターとArntのヘテロダイマーがコアクティベーター様に作用することはすでに報告した。本研究ではこの3つのLBP-1分子種のうち、LBP-1bのみが、核移行シグナルをもち、単独でホモダイマーを形成し、核移行後、転写を活性化することを見出した。さらに、LBP-1aとLBP-1cは核移行シグナルをもたず、LBP-1bとヘテロダイマーを形成し、核移行することが判明した。LBP-1bは強い転写活性化活性をもつが、LBP-1a,LBP-1cを核内で強制発現しレポーター活性を調べたところ、どちらの因子も転写活性をもたないことが判明した。ただ、この結果はレポーターのプロモーター構造に依存している可能性があるので、さらに詳しく調べる予定である。LBP-1bの核移行シグナルを解析したところ、LBP-1bに特異的なエキソン6にコードされている36アミノ酸に存在し、塩基性アミノ酸クラスターが二つに分かれた双極性シグナルであることが分かった。LBP-1aとLBP-1bは核内でスペックルを形成し、免疫染色の結果、この小体はPMLボディーであることが分かった。さらに、多数の欠失変異体を作成し、PML局在化領域を調べたところ、LBP-1aのN末端側に存在することが判明した。FLIM-FRETにより生細胞で転写因子間相互作用を調べた。ArntはPMLボディーに局在し、陽性のシグナルを与えた。核でArntがホモダイマーを形成していると推定した。さらに、低酸素ストレスに対する遺伝子応答に重要であるVBC複合体構成タンパク質間の相互作用を調べたところ、陽性のFRETシグナルを構成タンパク質間で計測できた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Heterodimerization with LBP-1b is necessary for nuclear localization of LBP-1a and LBP-1c2005

    • 著者名/発表者名
      Fuyuhiko Sato
    • 雑誌名

      Genes to cells 10

      ページ: 861-870

  • [雑誌論文] In vitro photodynamic effects of phthalocyaninatosillcon covalently linked to 2,2,6,6-tetramethyl-1-piperidinyloxy radicals on cancer cells2005

    • 著者名/発表者名
      Kazuyuki Ishii
    • 雑誌名

      Free Radical Biology & Medicine 38

      ページ: 920-927

  • [雑誌論文] Application of time-and space-resolved fluorescence spectroscopy to the distribution of guest species into micrometer-sized zeolite crystals2005

    • 著者名/発表者名
      Shuichi Hashimoto
    • 雑誌名

      Phys.Chem.Chem.Phys. (in press)

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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