研究課題
特定領域研究
ブラジルに居住する日系人を対象に症例対照研究や断面研究などの手法を用いた疫学研究を行った。乳がんの症例対照研究は、サンパウロ州在住日系人(83例)と非日系人(389例)の2つの症例対照セットに、別の研究費により収集した日本在住日本人(405例)を加えた3セットを用いて解析を行った。その結果、イソフラボン摂取と乳がんリスクの間に負の関連が見られ、特に、エストロゲン受容体β、17β-HSD1、SHBGの遺伝子多型との間に交互作用が示唆された。また、葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12摂取との間には有意な関連は見られなかった。大腸腺腫の断面研究は、2つの医療機関で対象者のリクルートを行っており、平成22年3月末の時点で719人の調査が終了している。
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