研究課題
特定領域研究
A) アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターを用いた癌遺伝子治療法の開発:1) バキュロウイルスを利用したAAVベクター作製法の改良:大容量のAAVベクターを作製し、そこから効率良く空ベクターを除くカラムクロマトグラフ法を確立した。P5プロモーター配列をAAVベクターのトランスジーンに付加するとAAVベクターの産生量が増加することが分かった。2) AAVベクターの改変に関する基礎検討:血清型5型AAVベクターのキャプシドの構成蛋白質の一っであるVP1の一部を2型の対応する部分に置き換えたキメラAAVベクターではVP1の含量が増加し、また5型AAVベクターと同様の性状を保っていた。3) AAVベクターを用いた遺伝子導入法/遺伝子発現制御法に関する基礎検討:AAVベクターを用いて骨格筋、肝臓、脂肪、腹膜などの標的組織に遺伝子導入する方法を確立した。遺伝子発現の増強については、ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤の併用効果を認めた。4) AAVベクターを用いた癌に対する遺伝子治療ストラテジーの検討:血行性・リンパ行性転移及び腹膜播種など治療困難な病態に対する遺伝子治療法の開発を行い、モデル動物において効果を示した。B) 癌に対する新しい遺伝子治療ストラテジーの探索:難治性悪性リンパ腫(B細胞性非ポジキンリンパ腫)の治療のため、CD19を認識するキメラ抗原受容体発現T細胞を用いた強化養子免疫遺伝子療法の開発を試みた。その結果、遺伝子改変T細胞がCD19陽性Bリンパ腫細胞を効率よく殺傷することを試験管内で明らかにした。
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すべて 雑誌論文 (28件) (うち査読あり 28件)
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