研究課題/領域番号 |
17017002
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高木 利久 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (30110836)
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研究分担者 |
中谷 明弘 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 准教授 (60301149)
岩崎 渉 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 助教 (50545019)
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キーワード | オントロジー / 機能解析 / パスウェイデータベース / テキストからの情報抽出 / 自然言語処理 / QTL解析 / 知識発見 / 文献クラスタリング |
研究概要 |
生命をシステムとして理解するために、(a)表現型情報と種々のゲノム情報の統合および知識発見技術の開発による生命システムの構造解明、(b)医学・生物学文献から知識やその根拠となった実験事実などを抽出し利用する技術の開発、(c)複雑な生物知識の表現法およびそれらの比較解析や検索のための手法の開発、の3つのテーマについて研究を展開した。平成21年度のおもな成果は以下の通りである。 ・メダカ顔貌の幾何学的モデルを定義し、そのモデルを画像に当てはめることによって特徴点を主観によらず自動的に抽出する手法を開発した。得られた特徴点の網羅的な組み合わせを評価して、顔貌全体を表す合成形質を多数生成した。さらに得られた合成形質をクラスタリングすることによって、比較的少数(10以下)の類型へと冗長性の排除を行った。類型ごとに形質のマッピングを行い、顔貌との関連が示唆される染色体領域を抽出した。 ・テキスト-画像横断検索支援に関して、目的の図からの文字認識にも取り組み、シンプルな図を対象に解析を行った結果高い精度で図中の文字領域を特定することに成功した。さらに、画像とテキストの横断検索のために、画像の特徴量を量子化しテキストと同様にインデックス化し、横断検索を行えるようにした。画像とテキストの情報の重み付けを行い、画像の類似度が低く、特定の意味で類似しているもの、画像の類似度が高く、特定での意味は類似していないものなどを自在に検索できるようになった。 ・研究者の持つ文献セットを自動的に解析・整理し、研究者の興味に合った学術文献を推薦する統合文献管理ソリューションシステムTogoDocClientを開発・公開した。また、大規模な生命科学ネットワークを自在にナビゲーションするためのソフトウェアNaviClusterを開発した。
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