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2007 年度 実績報告書

生体における分子振動メカニズム

研究課題

研究課題/領域番号 17017027
研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

別所 康全  奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 教授 (70261253)

キーワード生物時計 / 振動 / 遺伝子発現 / 転写因子 / 体節形成 / 等間隔パターン / シミュレーション / Notchシグナル
研究概要

脊椎動物の胚の繰り返し構造である体節は、体節原基が一定時間ごとに分節化することで等間隔パターンとして形成される。すなわち体節形成は、発生過程において時間的制御を受ける現象の代表例であり、時間的周期性を利用した形態形成のよいモデルである。これまでの研究により、体節原基細胞内で分子発現のオシレーションがおこり、その周期性が分子時計として分節化の時空間的周期性を制御していることが明らかになっている。
本研究は、体節原基での分子発現のオシレーションの周期性が、体節分節化の時空間的周期性に変換される分子メカニズムを明らかにすることを目的として行われた。以前に我々は、体節原基に特異的に発現する転写因子Hes7を発見し、Hes7を介したNotchシグナル系のネガティブフィードバックループが分子発現のオシレーションの基本的なメカニズムであることを明らかにしている。本研究ではNotch抑制因子であるNrarpのノックアウトマウスを作製し、Notchシグナルの体節形成周期決定における役割を解析した。Nrarpをノックアウトすると、Notchシグナルが増強され、その結果体節形成周期が延長することを示唆する結果を得た。このことからNotchシグナルの強度が体節形成周期決定に重要であることが明らかになった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 形づくりを制御する生物時計としての分子振動2007

    • 著者名/発表者名
      別所 康全
    • 雑誌名

      細胞工学 7

      ページ: 755-758

  • [雑誌論文] 遺伝子発現の振動が制御する生物の形づくり2007

    • 著者名/発表者名
      別所 康全
    • 雑誌名

      システム/制御/情報 51

      ページ: 493-498

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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