研究課題
1.フォトクロミック蛍光蛋白質"Dronpa"のフォトクロミズム(異なる波長の光照射で吸収が変化する現象)に関して、1分子観察を行った。バルク解析で得られたのと同じようなキネティクスが観察された。また、各状態間移行の効率を計算することにより、フォトクロミズムに関するエネルギーダイアグラムを提出することができた。これらの成果に基づいて、さらに異なるキネティクスを示すDronpa変異体(Dronpa-2,Dronpa-3)を開発した。2.YFP(yellow fluorescent protein)の明るいバージョンVenusのdestabilized mutantを用いて、神経系初期発生におけるNotch signalingの可視化を行うことに成功した。3.Fura-2やratiometric pericamなどのカルシウム指示薬は、2波長励起1波長測光型のレシオイメージングを可能にする。高速のカルシウム濃度変化を追う際や動くサンプルを観察する際に、波長を切り換える時間差が問題となる。そこで、高速LED(light-emitting diode)と高速液晶シャッターを組み入れた顕微鏡光学系を開発した。高速の波長切り換えを行いながらカメラの読み出しノイズを抑えるイメージングシステムが完成した。
すべて 2005
すべて 雑誌論文 (6件)
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