研究課題
通常の遺伝子解析だけではなく、分子メカニズムの解析も行いながら、アルツハイマー病関連遺伝子の探索を進めている。DNM2については関連解析と発現解析の結果(Aidaralieva NJ 2008)に続き、分子レベルの機能解析を行った(Kamagata 2009)。北米のグループから報告された第11番染色体SORL1遺伝子について、日本人サンプルでも有意なリスク効果を確認した(Kimura 2009)。リスク多型は15%発現レベルが低くなっていると報告されているが、環境因子としてDHA摂取がSORL1の発現を上昇させることをAPPトランスジェニックマウスを用いて我々のグループは見出している(Ma GL 2007)。兄弟アルツハイマー病発症ゲノム収集では本年度は11組24人から協力が得られた。これまで収集された検体と合わせて新潟大学の桑野班と東京大学の辻班のもとGWAS解析が開始されている。アルツハイマーモデル動物を用いたアルツハイマー病の中心病理であるアミロイド病理修飾遺伝子の探索は、網羅的発現解析の結果、有力な候補遺伝子を得ることができた。分子メカニズム解明の研究とヒト検体での解析が始まっている。アルツハイマー病に関連する臨床データー(中間表現型)と遺伝子多型の関係も検討している。Rivermead Behavioral Memory Test (RBMT)め結果を解析では、AD患者においてKIBRA多型が遅延再生に影響を与えていることがわかった(投稿準備中)。
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