黄色ブドウ球菌1. 疾病のタイプとその菌が保有する遺伝子セットの関係を明らかにし、疾病に特有のマーカー遺伝子の存在を検討した。臨床分離株をパルスフィールド電気泳動にかけた後、得られたゲノタイプをコンピュータに読み込ませ、Gel Comparソフトを用いて、クラスター解析を行った。得られたクラスターから代表株を選出し、comparative genomic hybridizationによる比較解析を行った。さらに疾病タイプ間の株の比較をクラス識別の手法を用いて行い、疾病特異的遺伝子を検出した。2. 市中感染型、院内感染型の両者について獲得免疫を欠損しているrag-KOマウスおよび親マウスを用いて致死活性による評価を始めた。3. 市中感染型、院内感染型のそれぞれの代表株について二成分制御系の網羅的欠失株17株を作成し、これら遺伝止欠失株の病原性評価をカイコ、rag-KOマウスを用いて評価を行った。 セラチアIVETを用いて得られた病原因子候補の評価を行い、病原因子、薬剤耐性因子の探索を継続した。またトランスポゾン挿入変異株バンクでヒト血清抵抗性因子の同定を行った。またマイクロアレイを用いたCGH解析ならびに遺伝子発現解析を行った。 緑膿菌ヒト血清、ヒト好中球を用いて抵抗性因子の同定を行った。また多剤耐性Pseudomonas aeruginosa(MDRP)について系統間での性状の相違、耐性メカニズムに関する検討を行った。
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