研究課題
(1) Kabuki症候群におけるゲノムコピー-数変化の検索と候補遺伝子解析 : ゲノムコピー変化の検索で、患者18名中10名に9領域の欠失を検出したが、うち6欠失は既登録多型であった。9q21欠失中の遺伝子を候補遺伝子とし、43名の患者において変異解析を行ったが共通の病的変異はなかった。-方、患者30名で16個のRAS-MAPKシグナル伝達系遺伝子の候補変異解析を行ったが、患者に特有な変異はなかった。また20p12.1のC20orf133欠失や点変異も検出されなかった。転座由来の8q24欠失を伴った1例においてSNPアレイ解析を行った。6箇所の欠失内および周辺遺伝子の計26遺伝子について核型正常の30名の患者における変異解析を行った。10種の未登録の非同義変異塩基置換が同定されたが、うち8種は母や正常人にあり、稀な多型であった。6種の非同義変異は多型か否か未同定である。(2) 発作性運動誘発性コレオアテトーシスの候補遺伝子解析 : 過去、確認されたPKC領域中の223の遺伝子についての変異解析を行ったが、原因遺伝子は特定できなかった。(3) Dupuytren拘縮症 : ベラルーシ人試料を用いて、候補領域16qの6cM領域にある524SNPを選択し、患者65試料と正常対照者55試料のタイピング後、関連解析を行った。P<0.01を示す5つのSNPを含む遺伝子のエクソン部分の変異解析を行ったが、変異は発見されなかった。患者49試料におけるマイクロアレイを用いた全ゲノム関連解析を行った結果、p<0.001以下の3SNPを得た (最小はp=0.0000722)(4) その他の疾患 : 軟口蓋裂、彎指・指異形成を伴う難聴、裂手裂足症、中條病などの解析は現在進行中である。
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