研究課題
(1) 歌舞伎症候群:(1)患者18名でゲノムコピー数変化のアレイ検索を行い、検出した18カ所の微細欠失中MAMDC2, SMC5, KLF9, TRPM3を候補遺伝子とし、患者41名で変異解析を行ったが疾患特異的変異はなかった。(2)患者30名でRAS-MAPK系遺伝子とC20orf133座の250kb欠失の有無を調べたが疾患特有変異はみられなかった。(3)多発性外骨種とKS、新生転座t(8;18)を合併する患者の転座切断点解析で、欠失を含む複雑異常を同定した。欠失内の24遺伝子における変異解析では異常はみられなかった。(4)標的分子がRAFで活性調節を行うことやKOマウスに下口唇窩が観察されることから遺伝子Xを候補とした。1例の患者に正常人にはないミスセンス変異を同定した。(2) 発作性運動誘発性コレオアテトーシス:過去連鎖解析で確認された領域中の157遺伝子と外側の66遺伝子を候補として変異解析を行ったが、原因遺伝子は特定できなかった。(3) 軟口蓋裂:優性遺伝の1家系において10Kアレイによる連鎖解析を行った結果、高いLOD値を示した3領域(1p36、2p24、5p15)が候補領域として示唆された。(4) Dupuytren拘縮症:(1)ベラルーシ人試料を用いて、過去マップされた16qの6cM領域にある524 SNP(患者65試料と正常対照者55試料)、および50Kアレイ(患者77試料と対照者66試料)を用いて関連解析を行った結果、3 SNPでp<0.001以下となった。(5) 4型合指症:連鎖解析によって疾患座を7q36にマップした。同領域の3種の候補遺伝子解析では変異はみられなかったが、類似疾患においてSHH上流のZRS領域重複が報告されたので、同家系患者における定量PCR、アレイによるコピー数とLOH解析を行い、LMBR1遺伝子を含む97KbのZRS重複を同定した。(5)裂手裂足症:逆位挿入をもつ患者から7q21.3切断点の解析を行い新規遺伝子Yを単離した。患者ではイントロン3内に切断点が存在した。日本人患児61人中2人にエクソン6内の点変異(C->T)とエクソン7内の点変異(A->G)を認めた。健常人120人には変異はみられなかった。
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