研究課題/領域番号 |
17019060
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
間野 博行 自治医科大学, 医学部, 教授 (90240704)
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研究分担者 |
小澤 敬也 自治医科大学, 医学部, 教授 (30137707)
山下 義博 自治医科大学, 医学部, 講師 (10326861)
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キーワード | 急性骨髄性白血病 / マイクロRNA / DNAチップ |
研究概要 |
急性骨髄性白血病を中心とした造血器悪性腫瘍の病態解明・分子予後マーカーの同定を目指して、患者骨髄よりCD133陽性造血幹細胞分画のみを純化保存する大規模バンク事業を行った。これらのサンプルについてDNAチップ解析を行い、遺伝子発現プロファイルから長期予後を予測するアルゴリズムを開発した。さらにタンパクコード遺伝子以外にも病態に関与する機能分子を同定する目的で、マイクロRNAの白血病検体におけるプロファイリングを目指した。マイクロRNAは低分子量のnon-coding RNAであり、標的mRNAの翻訳を制御する機能分子と考えられる。旧来マイクロRNAのクローニングには数十μグラム以上のRNAが必要であったが、我々は数十ngのRNAから同定を可能にする高感度クローニング法microRNA Amplification Profiling (mRAP)を開発し、それを用いて白血病芽球におけるマイクロRNAプロファイリングを行った。更に白血病芽球における体細胞遺伝子変異についても検討し、複数の疾患関連遺伝子が白血病芽球特異的に配列異常を生じ、その結果細胞の悪性化に関与していることを明らかにした。
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